由来の物語
編集部納豆という名前なのに、糸を引きません。
京田辺の一休寺(酬恩庵)に伝わる一休寺納豆は、塩辛くて黒い、調味料のような寺納豆です。
蒸した大豆にはったい粉と麹菌を混ぜて発酵させ、木桶で塩水とともに仕込みます。天日に当てながら撹拌すること約一年、太陽の力でアミノ酸の旨みが育ち、さらに熟成を重ねて完成します。中国の豆豉(トウチ)に近い、味噌の旨みを凝縮したような深いコクが身上です。
そのまま少しつまめば、噛むほどに滋味が広がります。お茶うけに、炒めものの隠し味に、おかゆの友に。ひとさじで料理の味をぐっと引き締めてくれる、京田辺の小さな宝物です。
全国うまいマップ編集部