由来の物語
編集部小鉢に少しずつ盛られた、煮もの、和えもの、炊いたん。
どれも素朴で、なぜだかほっと心がほどけます。
おばんざいとは、昔から京都の家庭で作られてきたお惣菜のこと。「番」の字には、番茶や番傘のように「ふだん使いの」という意味が込められています。古い商家では「おぞよ」「おまわり」とも呼ばれていたそうです。旬の野菜を使い、食材を無駄なく使い切る——そんな京の暮らしの知恵が、一皿一皿に息づいています。「おばんざい」の名が広く知られたのは、1964年に新聞でコラムが連載されてからとも伝わります。
豪華ではないけれど、毎日食べたくなる味。京都の台所の、あたたかさそのものです。
全国うまいマップ編集部