由来の物語
編集部湯にくぐらせると、ぱっと花のように身が開く。
真っ白な牡丹みたいなひと切れを梅肉につけて口へ運ぶと、ふわっとほどけて、上品な甘みがじんわり広がります——中津の鱧は、この淡くて深い味わいが身上です。
育つのは、遠浅で日の光が海の底まで届く豊前海。山国川が運ぶ栄養をたっぷり吸って、身がふっくらと締まります。
小骨の多い鱧を食べやすくするのが、職人の骨切りの技。一寸の身に何十もの細かな包丁を入れ、皮一枚で繋ぎ止めます。だからこそ、あの口あたりのよさが生まれるんです。
湯引きに、しゃぶしゃぶ、ふわふわの天ぷら、旨みの出た鱧鍋——夏の中津で、ぜひ味わってほしいひと品です。
全国うまいマップ編集部
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