由来の物語
編集部箸でつまむと、ぷりっと弾むような締まり。
口に入れれば、もっちりねっとり、噛むほどに甘みがじんわり広がります。煮ても形が崩れない、福井・大野の「上庄さといも」です。
荒島岳など千メートル級の山々に囲まれた大野盆地は、昼と夜の寒暖差が大きく、水はけのよい扇状地。この厳しくも恵まれた土地が、肉質の緻密な里芋を育てます。そのおいしさは、二〇一七年に地理的表示(GI)保護制度に登録されたほど。
ことこと煮含めた里芋の煮っころがしは、奥越の食卓の主役。だしを吸った芋にそっと箸を入れれば、ほろりとほどけて、口の中でとろけていきます。ひとくちで土地の豊かさが伝わる、滋味深い芋です。
全国うまいマップ編集部
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