由来の物語
編集部鍋を開ければ、にんにくと日本酒の立ちのぼる香り。
豚肉や鶏肉、白菜やねぎが、酒の湯気をまとってつやつやと輝きます。
酒どころとして名高い、東広島市西条の名物鍋です。味付けは日本酒と塩こしょうだけ。だしも醤油も使わず、酒蔵で働く蔵人たちが食べてきたまかないが原点で、利き酒の舌を鈍らせないようにとシンプルに仕上げられてきました。野菜は煮すぎず、さっと火を通すのがこの土地のやり方です。
食べ終えたら、また最初から具材を入れて二度三度と楽しむのが西条流。酒の旨みがしみた一口は、日本酒との相性も格別です。湯気ごと味わいたくなる、あたたかな郷土の鍋ですよ。
全国うまいマップ編集部