由来の物語
編集部炭火の上で、たれを塗った穴子がじゅうじゅうと焼ける。
ふっくらと立ちのぼる湯気をくぐって、ひと口頬張れば、ふわりとほどける身に、香ばしい甘だれがからんで——口の中いっぱいに、瀬戸内の海が広がります。
瀬戸内海に面した玉野は、新鮮な穴子が水揚げされる土地。梅雨が明けるころになると浜にあがる量がいちばん多くなり、初夏から真夏にかけてが、まさに旬の季節です。浜の直売所や町の魚屋では、開いた穴子を炭火でその場で焼き上げる「焼きアナゴ」が、夏の風物詩になっています。
ふっくら、香ばしく、脂ののった旬の味。瀬戸内の夏を、まるごと味わえる一品です。
全国うまいマップ編集部