由来の物語
編集部ふたを開けると、ふわりと香る唐辛子と山椒。
ひと振りで、そばも鍋も、ぱっと味が引き締まります。
善光寺門前で愛されてきた七味といえば、八幡屋礒五郎。1736年(元文元年)、初代・室賀勘右衛門が善光寺の境内で唐辛子を売り始めたのが、その起源と伝わります。やがて三代目の頃には境内の一等地に店を構えることを許され、軽くてかさばらない手みやげとして、参拝客に親しまれていきました。「善光寺参りの手形」とまで呼ばれたのだとか。東京・浅草のやげん堀、京都・清水の七味家とともに、日本三大七味のひとつに数えられます。
唐辛子に山椒、しょうが、ごま——絶妙に調合された香り。およそ290年、門前で守られてきた味です。
全国うまいマップ編集部



