由来の物語
編集部ひと口すくうと、ゼリーのようにとろり。
熟したトマトを思わせる真っ赤な果肉から、上品な甘みがじゅわりと広がります——甲子柿は、スプーンで食べる、とろける柿です。
釜石・甲子地区に伝わる独特の製法で、渋柿を石室に入れ、一週間ほどじっくりと燻して渋を抜きます。この燻煙でしか出ない、鮮やかな紅色とやわらかさ。ほかの柿では決して真似のできない、この土地だけの味です。
よく冷やすと、とろりとした口あたりがさらに引き立ちます。2021年には、その土地ならではの味として国の地理的表示(GI)にも登録された逸品。皮が手でつるりとむけるほどやわらかな、秋だけのごちそうです。
全国うまいマップ編集部