由来の物語
編集部奈良県南端の山深い里・十津川村に古くから伝わる保存食、それが「ゆうべし(柚餅子)」です。
中をくり抜いた柚子の器に、味噌やくるみ、山椒などを詰め、蒸してから冬の間つるして乾燥させてじっくり仕上げます。京都御所の護衛を務めた十津川郷士が携えた食べ物との言い伝えも残り、村人の手で代々受け継がれてきました。詰めるものは家庭ごとに少しずつ違い、それぞれの家の味があるのも魅力です。
スライスして酒の肴に、お茶請けに。芳しい柚子の香りと、凝縮された深い旨みが、山里の暮らしの知恵を今に伝えてくれる滋味あふれる一品です。
全国うまいマップ編集部