由来の物語
編集部火を通したネブカを口にすると、とろっとやわらかく、ねぎとは思えないほどの甘みが広がります。
結崎ネブカは、川西町の結崎で受け継がれてきた葉ねぎの在来品種で、奈良の伝統野菜「大和野菜」のひとつです。栽培の歴史は室町時代までさかのぼるとも言われ、緑の葉までやわらかく、とろっとした濃厚な甘さが持ち味。薬味というより、それ自体を味わう野菜なんです。
そのやわらかさゆえに流通には向かず、一度は姿を消しかけましたが、二〇〇二年に地元の人々の手で見事に復活しました。鍋や煮物に入れると、とろけるような口当たりと甘みがいっそう引き立ちます。幻と呼ばれたねぎの実力を、ぜひ確かめてみてください。
全国うまいマップ編集部