由来の物語
編集部寒い季節、ことことと湯気を立てる鍋を囲めば、体の芯からあたたまる——湖北に伝わる、冬の鴨鍋です。
琵琶湖には、冬が近づくとシベリアから真鴨が飛来します。長い旅で身が引き締まり、寒さに備えて脂をたっぷりたくわえた鴨は、しっかりした歯ごたえと脂の甘みが格別。湖北では古くから琵琶湖の鴨が珍重され、江戸時代には鴨料理を出す店もあったと伝わります。
豆腐やねぎ、季節の野菜とともに煮込めば、鴨の濃いだしが汁にしみわたります。肉のうまみを吸った野菜まで、まるごとごちそう。締めに雑炊やうどんを入れれば、だしを一滴も残さず味わえます。寒い湖国の冬を代表する味わいです。
全国うまいマップ編集部