由来の物語
編集部薄く切った鴨肉を、熱々のだしにさっとくぐらせる。
ほんのり火が通ったところを頬張れば、弾むような歯ごたえと、脂の甘みがじゅわっと広がります。
鴨すきは、琵琶湖の北、湖北地方に伝わる冬のごちそう。寒さが増すほど身がしまって脂がのる真鴨を、かつおと昆布の澄んだだしで味わいます。骨や軟骨をたたいた「たたき」を加えると、濃い旨みがにじみ出るのが特徴です。
かつて豊臣秀吉が鴨鍋を好んだという話も伝わります。1971年に琵琶湖が禁猟区となってからは、各地の真鴨を使い、その味が守られています。
農林水産省の郷土料理百選にも選ばれた、湖北の冬の自慢です。
全国うまいマップ編集部