由来の物語
編集部寒風が吹きはじめる頃、熊野灘の海辺には、ずらりと並んだサンマの干し風景が現れます。
冬の風物詩、さんまの丸干しです。
秋から南へ下る「戻りさんま」は、脂が少なくさっぱりとしているのが特徴。これを内臓ごと塩漬けにし、熊野の山から吹き下ろす冷たく乾いた風と冬の日差しで、じっくりと干し上げます。脂が抜けたぶん、凝縮された旨みと、はらわたのほろ苦さがいっそう際立つのです。
炙れば、香ばしい匂いとともに身がふっくら。ほろ苦さがあとを引く、東紀州ならではの冬の味覚です。
寒さが深まるほどに、味わいもいっそう濃くなります。冬の食卓に、ぜひ熊野の海の幸を加えてみてください。
全国うまいマップ編集部