由来の物語
編集部ふわり、と削られた氷が、皿の上に淡く積もっていきます。
すくえば、雪のように軽く、口に入れたとたんすうっと溶けて消える。歯にしみるような冷たさはなく、ただ甘くやわらかな余韻だけが残ります。
秩父・長瀞は、夏は暑く冬は寒い盆地の気候を生かした、天然氷の里。明治二十三年創業の老舗が、宝登山の麓に湧く水を池に引き込み、冬の寒さでじっくりと凍らせます。ミネラルを含んだ氷は透明度が高く、削るとこの上なくきめ細かに仕上がります。
手づくりのシロップや餡が、季節ごとに彩りを添えます。真冬でも行列ができるという、長瀞を代表するひと皿。ひと口ごとに、ふわっと幸せがほどけていきます。
全国うまいマップ編集部
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