由来の物語
編集部丼に顔を近づけると、琥珀色のスープがきらりと透きとおっています。
すすれば、約1mmという極細の縮れ麺に、あっさり醤油のスープがしっかり絡んで——釜石ラーメンは、するすると最後の一滴までいけてしまう、淡麗な一杯です。
生まれたのは1950年代半ば。製鉄所で三交代に働く人たちが、出勤前や仕事帰りにさっと食べられるよう、数十秒でゆで上がる極細麺が選ばれたと伝わります。
こってりではなく、あっさり。それでいて、すっきりした醤油だしにじんわりうまみがにじみます。働く人に寄り添ってきたやさしい味は、疲れた日ほど、しみじみとおいしく感じられる一杯です。
全国うまいマップ編集部