由来の物語
編集部口に含むと、ほろりと崩れて、上品な甘さがすっと溶けていく。
米粉と砂糖が織りなす、繊細な干菓子——落雁は、金沢の茶の湯とともに歩んできたお菓子です。
金沢は京都・松江と並ぶ和菓子どころ。歴代の加賀藩主が茶の湯を好んだことから、菓子の文化が花開きました。三代藩主・前田利常の命で生まれたと伝わる森八の「長生殿」は、日本三名菓のひとつに数えられます。
嘉永2年(1849年)創業の落雁専門店・諸江屋をはじめ、いくつもの銘店が今もその技をていねいに受け継いでいます。型に押して干菓子を仕上げる、繊細な手しごと。お抹茶とともに、ゆっくり味わいたいひと品です。
全国うまいマップ編集部