由来の物語
編集部反りのある小判形のせんべいを、ぱりっとひと口。
砂糖のやさしい甘さのあとから、生姜の香りがすっと鼻に抜けていきます——柴舟は、加賀百万石が育てた上品な銘菓です。
その名は、犀川や浅野川を、柴を積んで下る川舟の姿に由来すると言われます。はみ出るほど柴を積んだ舟の形に似せてせんべいを反らせ、生姜のしぼり汁と砂糖を塗って焼き上げました。
加賀藩三代藩主・前田利常のころから、献上の品として用いられてきたとも伝わります。甘さの中にひそむ、ぴりっとした生姜の辛み。この甘辛の絶妙なバランスが、後を引くおいしさなんです。あたたかいお茶に、そっと添えたくなる一枚です。
全国うまいマップ編集部